読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MEKA NOTE

冥加顕加と、忘却防止の行動記録

【美術展】茶碗の中の宇宙

 

 

f:id:mekax:20170407224731j:plain

…*☆*………………………………………

 

www.momat.go.jp

 

「茶碗の中の宇宙」に行きました。

 

なんというか……贅沢な展示で、驚きました。

樂家の初代 長次郎から、(次期十六代)篤人までそろっている上、

テーマがはっきりと明瞭で、

わかりやすく“樂家の世界”をみせてくれています。

 

樂家といったら、黒と赤。

歴代の樂家の黒楽茶碗と赤楽茶碗を、

並べて見ることができるなど涙が出てきそうです。

 

さて。感想。

 

3.黒楽茶碗 銘 大黒 黒くない! 黒すぎないのに驚きました。けれど、照明外して見てみるととても黒くぬるっとした存在感が際立っており、狭い茶室の中では異様な存在感だったのでは? と推測。なにもない、自由で余白多く、だけどびしっとしている初代。

 

初代長次郎は、どの作品も手のぬくもりが感じられて、

縄文土器のようだと思うくらい、土のにおいが残っていました。

 

一番欲しいと思ったのは、次郎坊です。

 

二代目は、可能性を探している不確かさがありました。

そこが魅力になっている。

 

三代目は、次元が違った。もう21世紀すら超越している次元に、

17世紀におられていられのは、本阿弥光悦とかが周囲にいたからなのだと思う。

二代目が探していたものを、

三代目が一気に高次元で花開かせてしまった感じで。

黒と赤のコントラストが濃くなっている。

 

34.赤楽茶碗 銘 鵺 が好きです。三代目の異質さが、

この茶碗一つで一目瞭然だから。

 

三代目に関してのメモ。二代目でため込んだものが氾濫した、

天才のようで、雑さは皆無、なのに遊び心あり、

作品の奥に教養と計算が隠れている。

 

本阿弥光悦は……怪物でした。

 

四代目から十四代目は、苦悩と、基本と、ちいさな振り子のような歪みしか感じられませんでした。基本にのっとり、基本を伝え、ときにその基本をバラバラにしてみる。かぶせてみる。おおってみる。まさに不連続に続いている。いやいや、しかしね、この連続性を見れるのだけで大変に有難いことなんです。

ものすごいレベルの葛藤と歪みですから!

 

61.赤楽茶碗 銘 秋海棠 うちにある茶碗にそっくり。いや、たぶん、うちにある茶碗が真似たのでしょう。お抹茶はこれで点てます。今度から秋海棠と呼ぶことにします。もう一つある黒は何に近いかな?

オバからいただいたものだけど、

大変、重宝しています。

 

十五代目  吉左衛門ですね。三代目の生まれ変わりの、破壊者。

四代目から十四代目にため込んだものを一気に開花するのではなく、

破壊して否定してみせた苦悩が次元越えを起こしました。

日本から出ようとしたら、成層圏まで出てしまった、みたいな印象。

 

79.赤楽茶碗 銘 野桃 この茶碗が私の中での“最上”でした。

 

そして、次期十六代の作品は、

黒と赤の融合で〆てます。お見事です。

 

f:id:mekax:20170407235132j:plainf:id:mekax:20170407235141j:plain

 

それから、展示は吉左衛門のエキセントリックな世界へと入り……、

 

魂が抜かれます。

 

f:id:mekax:20170408000237j:plainf:id:mekax:20170408000436j:plain

 

魂抜かれたまんま、

 

夜桜見物。

 

2017/04/09 めか